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天井裏・床下のネズミ駆除:見えない場所の対処法

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天井裏のネズミ駆除

夜、天井の上から小さな足音がする。

床下のほうで、何かが動く気配がある。

ネズミがいそうなのに、姿が見えない場所だと、どこから手をつけるか迷います。

この記事でわかること

  • 天井裏と床下で、いるネズミの種類と習性の違い
  • 点検口からサインを探すときの見方と安全面
  • 見えない場所に粘着シートや毒エサを置くときのコツ

天井裏に多いクマネズミは警戒心が強く、わなにかかりにくいとされています。

床下に多いドブネズミは、比較的わなにかかりやすい種類です。

天井裏は、点検口から手が届く範囲に粘着シートを何枚か置き、3日は動かさずに待ちます。

毒エサは、死骸の場所が分からなくなるので冬以外は使いません。

基本の手順や道具は、別の記事で紹介しています。

目次

天井裏と床下では、いるネズミが違う

家に住み着くネズミは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種です。

このうち天井裏と床下では、多い種類がはっきり分かれます。

天井裏はクマネズミ、床下はドブネズミが多い

クマネズミは、主に天井裏や壁の中を住みかにします。

一方のドブネズミは泳ぎが得意で、主な行動範囲は床下や下水です。

天井裏はクマネズミ、床下はドブネズミという分け方は、多くの自治体の案内で共通です。

クマネズミドブネズミ
多い場所天井裏・壁の中など高く乾いた所床下・下水・植え込みなど湿った所
体の大きさ体長15〜22cmほど体長22〜25cmほど
警戒心非常に強い低い
わなかかりにくいかかりやすい
毒エサ効き目が薄い効きやすい

表の内容は、自治体と保健所の資料をもとにまとめています。

クマネズミは高い所を行き来できる

千葉市によると、クマネズミは1m以上の跳躍が可能です。

垂直に上ったり、電線を綱渡りのように移動したりもできる種類です。

垂直の壁も上れるので、低い所から入って天井裏まで上がることも考えられます。

音が天井から聞こえても、入り口が高い所にあるとは限りません。

床下のドブネズミは水回りに注意

ドブネズミは、台所や下水溝など水回りを主な生息場所にします。

壁に1cmほどの穴があれば、かじって広げて入ってくることもあります。

床下で気配がするなら、台所や浴室の下、配管のまわりが特に疑わしい場所になります。

見えない場所にネズミがいるサイン

天井裏や床下は、ふだん目にしない場所です。

いきなり中に入る前に、外から分かるサインを集めておきます。

音と時間帯

ネズミは主に夜に動きます。留守中など安全なときは昼に動くこともあります。

天井からの足音が夜に多いなら、ネズミを疑う手がかりになります。

ラットサイン(ネズミが通った跡)

ラットサインは、見えない場所にネズミがいる証拠になります。通り道に残るフンや足跡などです。

体の脂と汚れが通り道につくと、黒光りした跡になります。

見えない場所でサインを探すなら、次の場所を順に見ていきます。

見る場所探すもの
押し入れの天袋、天井の点検口のまわり板のすき間の黒い汚れ、落ちたフン
天井と壁の境目、柱の角黒光りしたこすり跡
台所・洗面所の床下収納、床下点検口フン、かじった断熱材や木くず
家の外の床下通風口網の破れ、まわりの黒い汚れ
配管が壁や床を通る部分すき間、かじり跡

天井に大きなシミがある場合は、ハクビシンなど、ほかの動物のこともあります。

フンで種類の見当をつける

種類ごとのフンの大きさは、殺虫剤メーカーのアース製薬の解説では次のとおりです。

  • クマネズミ:6〜10mmほどで細長く、散らばる
  • ドブネズミ:10〜20mmほどで太く、まとまる
  • ハツカネズミ:4〜7mmほどで米粒ほど、両端がとがる

いずれも目安で、公的な数値ではありません。

天井裏で細長いフンが散らばっていれば、クマネズミかもしれません。

ただ、フンだけで種類を決めるのは難しいとされています。

点検口から確認するときの安全面

サインが見つかったら、点検口から中をのぞいて場所をしぼり込みます。

ただし、天井裏や床下はほこりやフンがたまった場所です。

準備するもの

  • 使い捨ての手袋とマスク
  • 懐中電灯(両手を空けられるヘッドライトだと楽)
  • 汚れてもいい長袖・長ズボン
  • フンを取るための新聞紙とポリ袋

ネズミのフンや尿は病気のもとになるため、直接ふれず、吸い込まないようにします。

天井裏は「のぞくだけ」にとどめる

マスクをつけ、点検口から照らせる範囲だけを見ます。天井板の上には乗らないでください。

配線にさわったり、断熱材を大きく動かしたりするのも避けてください。

点検口が見当たらない家では、天井に穴を開けたりせず、業者に相談したほうが確実です。

床下は奥まで入らない

床下は高さが低く、奥に入ると身動きがとりにくくなります。

床下収納や点検口から、手とライトが届く範囲の確認にとどめましょう。

見えない場所への道具の置き方

天井裏も床下も、置いた道具を毎日見に行くのは難しい場所です。

「置く場所」と「回収のしやすさ」を先に考えておきます。

粘着シートは通り道に複数枚置く

東京都の資料は、粘着シートをネズミがよく通る通路全体に複数枚置くよう案内しています。

置いた位置は、最低3日間は変えないのが目安です。

シートの上には、エサなどを何も置かないとしています。

天井裏や床下で置くときは、次の点を意識します。

  • フンやこすり跡の近く、壁や柱に沿った場所に置く
  • 点検口から手の届く範囲に並べ、回収できる場所を選ぶ
  • 何枚をどこに置いたか、紙に書いておく
  • 置くときも回収するときも、手袋をつける

置いた場所を記録しておくと、回収し忘れを防げます。

選ぶときは、枚数が多いセットや、天井裏のすき間に入る大きさのものが扱いやすいです。

天井裏のクマネズミは、時間がかかる前提で

クマネズミは警戒心が非常に強く、わなにかかりにくいとされています。

置いてすぐに捕まらなくても、それだけで失敗とは限りません。クマネズミは、さらに時間がかかることがあります。

毒エサは「どこで死ぬか分からない」

毒エサ(殺鼠剤)は、見えない場所ではもっとも扱いに迷う道具です。

渋谷区は、毒エサを食べたネズミはどこで死ぬか分からないと注意しています。

屋根裏などで死ぬと腐敗臭やウジが出るおそれがあるため、冬の時期以外は使わないよう案内しています。

さらに、天井裏に多いクマネズミには毒エサの効き目が薄いとされます。

床下のドブネズミは毒エサが効きやすい種類です。ただ、死骸が床下のどこにあるか分からなくなる点は同じです。

使う場合は、少量ずつ複数の場所に置きます。

小さな子どもやペットがいる家では、手の届かない場所を選んでください。

死骸とイエダニに注意する

見えない場所で駆除すると、死骸の回収とダニの問題が残りやすくなります。

死骸は手袋をして包んで捨てる

天井裏や床下で見つけた死骸は、手袋をして新聞紙などで包みます。藤沢市では可燃ごみです。

死骸のあった場所と使った道具は、あとで清掃・消毒します。

出し方は自治体で違うので、お住まいの地域のルールを確認してください。

天井裏や床下からいやな臭いがするときは、見えない所に死骸が残っていることもあります。

ネズミがいなくなると、イエダニが人を刺す

見えない場所で死んだネズミからは、寄生していたイエダニがはい出してきます。

イエダニは、宿主がいなくなると人の血を吸います。

脇の下や内もも、お腹など、皮膚のやわらかい所が刺されやすい部分です。

豊島区は、死骸や巣を取り除いたら、周辺にゴキブリ用のエアゾールをまくよう案内しています。

死骸や巣の場所が分からない場合は、清掃とくん煙剤などの殺虫剤を組み合わせるとしています。

天井裏・床下につながる侵入口

捕まえても、入り口が開いたままなら別のネズミが入ってくるおそれが残ります。

目黒区保健所が令和2年度に相談のあった家105件を調べた結果です。

屋外の侵入口で多かったのは、次の場所でした(1軒に複数あることもあります)。

侵入口割合
床下通風口27.6%
壁や基礎の穴・すき間27.6%
配管が通る部分のまわり17.1%
雨戸の戸袋16.1%

ほかに、出窓の下や地面の穴、屋根まわりもありました。

床下通風口と、壁や基礎のすき間が、それぞれ3割近くを占めています。

天井裏のネズミでも、入り口は低い位置にあるかもしれません。

ふさぐ材料の目安

自治体の案内にある材料は、次のとおりです。

  • 金網(網目8mm以下)を、くぎやステープルで固定する
  • 金属たわしをすき間に押し込む
  • 配管のまわりはパテでふさぐ
  • 土台と壁のすき間は家庭用セメントで埋める

通風口の格子が1.25cm以上なら、1cmほどのものに替えるよう案内されています。

ふさぐのは、中のネズミを捕まえ終わってから。先にふさぐと、中に閉じ込めるおそれがあるためです。

わが家の天井裏での体験

わが家の体験談

8月の夜、寝ていると天井裏から「パタパタ」と小動物の走る音がしました。

1階の天井裏は、2階の和室の畳と床板をはがして、駆除業者に見てもらいました。

見つかったのは、散らばった長さ約1cmのフンです。細い植物の種のような形でした。

ネットで各動物のフンと比べ、ネズミだと自分で判断しました。

天井裏には粘着シート型のネズミ捕りを置きました。においに敏感と聞き、手袋をつけて置いています。

約1か月後にかかり、ネズミだったとわかりました。ネズミ捕りごと捨て、その後は出ていません。

見えない天井裏は、中を見られないと正体の見当もつけにくい場所です。

わが家では、天井裏を見てもらったことでフンという手がかりが得られました。

長さ約1cmで細いという特徴は、クマネズミのフンの目安に近いものでした。

業者に任せたほうがいい場面

見えない場所だからこそ、自分でできる範囲には限りがあります。

天井裏・床下ならではの、次のような場面では業者を考えてください。

  • 点検口がなく、天井裏や床下の様子を確かめられない
  • 手の届く範囲にシートを置いても、奥で音が続く
  • 死骸の臭いがするのに、場所が分からない
  • 天井裏の配線がかじられていないか心配

東京消防庁は、ネズミが天井裏などの配線をかじって出火した事例を報告しています。

点検口からのぞくだけでは、奥の配線までは確かめきれません。

業者によって対応エリアや調査費用の扱いが違うため、依頼の前に確認しておくと安心です。

天井裏・床下のネズミについてよくある質問

天井のネズミ駆除は、天井に穴を開けないとできない?

点検口や押し入れの天袋から届く範囲なら、穴を開けずに道具を置けることもあります。

点検口がない場合は、自分で天井を切らず、業者に相談したほうが安全です。

床下のネズミ駆除は、何から始めればいい?

まず床下収納や点検口からフンやかじり跡を探し、通り道の見当をつけます。

あわせて、家の外の床下通風口や配管まわりにすき間がないか見ておきます。

天井裏で毒エサを使ってもいい?

屋根裏などで死ぬと臭いやウジが出るため、冬以外は使わないのが目安です。

さらに、天井裏に多いクマネズミには効きにくいとされます。

床下のネズミにも粘着シートは効く?

床下に多いドブネズミは、警戒心が低くわなにかかりやすいとされます。

ただし、回収できる範囲に置くことが前提です。置いた場所は必ず記録しておきます。

ネズミの気配がなくなったあと、体がかゆくなったら?

ネズミにいたイエダニが、人を刺しているのかもしれません。

保健所に相談し、巣や死骸があった周辺の清掃と殺虫剤での対策を検討してください。

まとめ

  • 天井裏はクマネズミ、床下はドブネズミが多く、わなや毒エサの効き方が違う
  • 天井裏・床下は「のぞくだけ」にし、道具は手の届く範囲に置いて記録する
  • 捕まえたあとは、死骸・イエダニの処理と侵入口ふさぎまでで一区切り

まずは手袋とマスクをつけ、点検口や押し入れの天袋のまわりでフンや黒い汚れを探してみてください。

点検口がない、正体の判断がつかないというときは、中を見るところから業者に頼む方法もあります。

参考にした情報

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