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ハクビシンを自分で捕獲していい?許可・罠・法律の注意点

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ハクビシン_自分で捕獲

屋根裏のハクビシンを、箱わなで捕まえてしまいたい。

調べると「殺してはいけない」「自宅なら大丈夫」など、正反対の情報が出てきて迷います。

この記事でわかること

  • ハクビシンの捕獲に許可が要るかどうかと、その例外
  • 捕獲許可の申請先と、箱わなの借り方・仕掛け方
  • 捕まえたあとに、放してよいか・どう処分するか

ハクビシンの捕獲には、原則として許可が必要です。

囲いのある住宅の敷地内などでは例外がありますが、その扱いは自治体によって違います。

わなを用意する前に、住んでいる市区町村へ確認してください。

目次

ハクビシンを自分で捕獲していい?

原則は「許可が必要」

野生の鳥や哺乳類は、鳥獣保護管理法で原則として捕獲や殺傷が禁じられています。

ハクビシンもこの法律の対象です。許可を受けずに捕まえたり殺したりすると、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象になります。

「殺してはいけない」と言われるのは、このためです。捕まえることも殺すことも、同じく原則は許可が必要です。

例外:垣や柵で囲まれた住宅の敷地内

ハクビシンは狩猟鳥獣(狩猟で捕ってよいと国が定めた鳥獣)にあたります。

狩猟鳥獣には、法律上の例外があります。垣や柵で囲まれた住宅の敷地内なら、銃以外の方法で、許可や免許なしに捕獲できるというものです。

ただし、この例外がどんな条件で使えるかは、自治体によって説明が分かれています。

例外の扱いは自治体で異なる

県や市の案内を比べると、次のように違いがあります。

自治体住宅敷地内での捕獲についての案内
神奈川県住宅の占有者の承諾があれば、銃以外の法定猟法で捕獲できる
福岡県許可・免許は不要。ただし狩猟期間中のみで、住宅の占有者の承諾が必要
千葉県捕獲できるが、狩猟期間(11月15日〜2月15日)などの決まりがかかる
山形県酒田市許可証が要らないのは狩猟期間中だけ
岩手県・盛岡市自宅の敷地内でも、市の捕獲許可を取るよう案内

表は各ページの記載を編集部で短くまとめたものです。

同じ「自宅の敷地」でも、季節や囲いの有無、地域によって答えが変わります。

「自宅だから自由に捕まえてよい」とは考えないでください。

必ず市区町村に確認する

電話やメールで問い合わせるときは、次の点を聞いておくと安心です。

  • 自宅の敷地内で、ハクビシンを箱わなで捕まえてよいか
  • 今の時期に、捕獲許可が必要か
  • 許可が必要なら、申請先と必要な書類
  • 箱わなの貸し出しがあるか
  • 捕まえたあと、引き取りがあるか

担当は、環境や農政の担当課であることが多いです。わからなければ代表番号で「ハクビシンの捕獲について」と伝えてください。

捕獲許可の取り方

申請先は市町村か県

捕獲許可の申請先は、地域によって違います。

  • 市町村の農政や環境の担当窓口(内容によっては県や国)
  • 地域ごとの県の事務所(県が受け付ける地域の場合)

環境省によると、捕獲の基準は都道府県の計画で定められています。条件が県ごとに違うのは、このためです。

狩猟免許は必要?

捕獲許可を取るには、原則として狩猟免許や損害賠償保険などが必要とする自治体があります。

ただし、自宅の敷地内で小型の箱わなを使うときは、免許が要らない場合があります。

盛岡市の場合、その「小型」とは縦・横・高さの合計が160cm以下の箱わなです。

この場合も、市の捕獲許可そのものは必要です。免許が不要になる条件は、自治体に確かめてください。

申請の流れの例

川崎市の案内をもとに、申請の流れを紹介します。

  1. 申請書と、場所や捕獲の方法を示す図面を用意する
  2. 市の担当窓口に提出する
  3. 1週間ほどで許可証が交付される(手数料なし)
  4. 捕獲中は許可証を持ち歩く
  5. 期間が終わったら30日以内に、捕獲した場所と数を書いて返す

書類や日数は、自治体によって違います。申請前に窓口で確認してください。

箱わな(罠)の用意と仕掛け方

ここからは、許可が取れた場合や、自治体が捕獲できると案内している場合の話です。

まずは自治体の貸し出しを確かめる

箱わなを貸し出す自治体があり、その条件はかなり違います。実際の案内には、次のような例があります。

  • 狩猟期間(11月15日〜2月15日)以外は、県知事の許可証を示して借りる
  • 有害鳥獣捕獲の許可を取ることが前提
  • 設置できるのは庭だけで、天井裏には置けない
  • 屋内や天井裏への設置も対象

借りられるなら、自分で買うより確実です。許可の要否もあわせて聞いてください。

買う・作る前に確認すること

「ハクビシン 罠 作り方」と調べる方もいると思います。

ただ、自作のわなが許可の条件や自治体の基準に合うかは、自分では判断しにくいものです。わなは自作せず、貸し出しや市販品を使うほうが安全です。

市販の箱わなを選ぶときは、次の点を確かめてください。

  • 大きさ:ハクビシンは体重3kgほど、頭から尻まで60cmあまりある
  • 基準に合うか:自治体が「小型」の基準を決めていれば、その範囲に収まるか
  • 材質:押し広げられない金属製の網か
  • 扉:入ると扉が落ちて閉じる方式か

エサは果物を中心に

ハクビシンは雑食で、果実や種子を好みます。昆虫や残飯も食べます。

エサは、果物を箱わなの奥に置くのが基本です。借りたわなの場合は、自治体の指示に従ってください。

置き場所と見回り

置き場所は、足跡やこすれた跡がある通り道の近くです。

屋根裏に置く場合は、点検口から手が届く範囲にとどめます。天井裏に入るのは転落のおそれがあります。

わなを置いたら、毎日見回ってください。借りた人に毎日の見回りを求める自治体もあります。

かかった動物を長く放置すると、弱ったり暴れてけがをしたりするおそれがあります。

捕まえたらどうする?

素手で触らない

ハクビシンがかかっても、わなに顔を近づけすぎないこと。

厚生労働省は、動物のフンや尿に直接触れない、吸い込まないよう注意をよびかけています。わなを動かすときは、厚手の手袋をつけてください。

放してよいかは自治体に確認

「近くの山に放せばいい」と考える方もいますが、自己判断は避けてください。

盛岡市は、捕まえた個体を放したり、人に譲ったり、飼ったりしないよう求めています。処分は、捕獲した人自身が適切に行うという案内です。

一方で、捕獲後に市が回収する自治体もあります。

どうするかは、わなを置く前の問い合わせで聞いておくのが一番です。

ほかの動物がかかったら

箱わなには、猫やタヌキなど別の動物がかかることもあります。

狙った動物でなければ、自治体に連絡して指示を受けてください。

捕獲だけでは解決しない

ハクビシンはねぐらを何か所も持ち、移りながら暮らす動物です。

1頭を捕まえても、侵入口が開いたままなら別の個体が入ってくるおそれがあります。

捕獲は、追い出しと侵入口ふさぎを組み合わせてこそ意味があります。全体の進め方は、次の記事にまとめました。

子育て中の時期に親だけを捕まえると、子が屋根裏に取り残されます。出産期は3〜12月と長いので注意してください。

自分で捕まえるのが難しいとき

次のような場合は、自分での捕獲にこだわらないほうが安全です。

  • 自治体に確認したら、許可や免許の条件を満たせなかった
  • 毎日の見回りや、捕獲後の処分を自分でできない
  • わなを置けるのが天井裏の奥など、手の届かない場所だけ

駆除業者に頼むと、追い出しや侵入口の封鎖、清掃までまとめて任せられます。

捕獲が必要な場合は、許可の手続きを含めて対応できるか、見積もりの段階で確かめてください。

自治体の支援の内容を詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。

よくある質問

ハクビシンを殺してはいけないのはなぜ?

鳥獣保護管理法で、野生の鳥獣の捕獲や殺傷が原則として禁じられているためです。

例外にあたらない場面で無許可で殺すと、罰則の対象になります。

許可なしで捕まえてしまったら?

すぐに住んでいる市区町村の担当課に連絡し、指示を受けてください。

自己判断で放したり処分したりすると、かえって問題が大きくなるおそれがあります。

捕まえたら保健所に連れて行けばいい?

ハクビシンの担当は、環境や農政の課であることが多いです。持ち込む前に、市区町村に引き取りの有無を確認してください。

アライグマは特定外来生物だから自由に捕まえていい?

いいえ。特定外来生物でも、無断で捕獲はできません。アライグマも許可が必要と考えて、自治体に確認してください。

なお、ハクビシンは外来種とされますが、特定外来生物ではありません。

まとめ

  • ハクビシンの捕獲は原則として許可が必要で、殺すことも同じ
  • 住宅敷地内の例外はあるが、季節や条件の扱いが自治体で異なる
  • 箱わなは自治体の貸し出しを優先し、捕まえた後の扱いも事前に聞く

まずは市区町村の環境担当に「自宅でハクビシンを捕まえてよいか」を聞いてください。

許可や見回りの負担が大きいと感じたら、業者に相談するのも一つの方法です。

参考にした情報

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