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ハクビシンを屋根裏から追い出す方法:侵入経路のふさぎ方

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ハクビシン_屋根裏から追い出す方法

夜になると、天井裏を何かが重たそうに歩き回る。

天井板には、茶色いシミが少しずつ広がってきた。

この記事でわかること

  • 天井裏にいるのがハクビシンかどうかの手がかり
  • 子育て中かを確かめてから追い出す手順
  • ハクビシンが通る侵入経路と、ふさぐときの材料

方法は、燻煙剤(煙の出る殺虫剤)で追い出し、いなくなったのを確かめてから金網でふさぐ流れです。

ただしハクビシンは出産期が長いので、その前に子どもがいないかを確かめる必要があります。

屋根裏の動物に共通する追い出し方は別の記事に書きました。ここではハクビシン特有の点にしぼります。

目次

天井裏にいるのはハクビシン?まず手がかりを確かめる

追い出し方も法律の扱いも、動物によって変わります。先に、ハクビシンらしい手がかりがあるかを見てください。

手がかりハクビシンの特徴
体の大きさ体重3kgほど。頭から尻まで60cmあまり、尾は別に40cmほど
顔名前の由来になった白い鼻筋(白鼻芯)
フン棒状。同じ場所にためる
天井尿がしみて板が変色する
足跡丸い手のひらに短い5本指
動く時間主に夜。夕方や朝方もある

ため糞と天井のシミ

ハクビシンには「ため糞」の習性があります。同じ場所にまとめてフンをする習性のことです。

このため天井板が変色し、シミになります。

天井のシミが1か所に広がっているなら、その真上にフンや尿がたまっているかもしれません。

追い出す前に:子育て中でないか確かめる

ハクビシンで特に気をつけたいのが、屋根裏での子育てです。

出産期は3〜12月と長い

国立環境研究所の資料では、出産期は3〜12月で、一度に1〜4頭を産みます。

一年中繁殖でき、出産は年1回という説明もあります。

ねぐらが、時期によっては出産場所になることもあるそうです。

人の気配が少ない天井裏は、静かで落ち着けるねぐらになりやすい場所です。

子どもがいるのに親だけ追い出すと

子どもは自分では外へ出られず、天井裏に取り残されます。中で弱って死ぬと、強い臭いの原因にもなりかねません。

親が夜に出かけたあとも、小さな鳴き声や物音が続くことがあります。そのときは子どもがいる可能性を考えてください(編集部の目安)。

子育て中なら待つのもひとつの方法

子育てが終わると自然に出ていく傾向がある、と案内する自治体もあります。

子育て中らしいときは、無理に追い出さないでください。自治体か業者に相談してから進めるのが安全です。

ハクビシンを屋根裏から追い出す手順

子育て中でないと判断できたら、追い出しに進みます。

燻煙剤で追い出す

煙の出る殺虫剤での追い出しは、多くの自治体が案内しています。

焚く場所は、ねぐらの近くです。

置くのは、点検口から腕を伸ばして届く範囲までにします。天井裏には上がらないでください。

燻煙剤の選び方と使い方は、「害獣にバルサン(燻煙剤)は効く?」の記事で詳しく書いています。

木酢液などの忌避剤を置く

自治体の案内では、竹酢液や木酢液などの忌避剤が挙がっています。

ただ、木酢液や強いミントのにおいは「嫌うとも言われて」いる程度で、確実とはされていません。

においだけで出ていくとは限りません。燻煙剤のあとの戻り防止として使ってください。

明かりと音で居づらくする

電球で明るくする、大きな音で驚かす、という方法もあります。

聴覚が発達しているとして、掃除機の音などで脅かす方法を紹介する自治体もあります。

一方で、超音波グッズがハクビシンに効くと示した公的な情報は見つかりませんでした。

追い出すだけでは終わらない

ハクビシンはねぐらを何か所も持ち、転々と移りながら暮らしています。

追い出しても、近くの別のねぐらへ移るだけかもしれません。侵入口が開いたままなら、戻ってくるおそれがあります。

追い出した個体が別の家に移り、被害が続くおそれも指摘されています。

出ていったかを確かめる

ふさぐ前に、中に残っていないかを確かめてください。

ハクビシンは夜中に一度休み、そのあと朝方までエサを探すとされます。

夜の早い時間に静かでも、まだいることがあります。確かめるときは、明け方まで気にかけてください。

  1. 物音を聞く:夜から明け方まで、物音がしない晩が続くか確かめる
  2. 粉をまく:侵入口の下に石灰などの白い粉をまき、足跡がつくか見る
  3. 紙を詰める:丸めた新聞紙を軽く詰め、翌朝に押し出されていないか見る

粉の方法は、自治体が侵入口の確かめ方として紹介しているものです。

何日で出ていくかの公的な目安はありません。物音と足跡の両方がなくなってから、ふさぐ作業に入ってください。

ハクビシンの侵入経路とふさぎ方

出ていったのを確かめたら、すぐにふさぐ段取りに入ります。

細長いすき間にも注意

ハクビシンは、天井裏や壁のすき間など狭い所を好みます。

農研機構の実験では、6×12cmの横長のすき間を通り抜けました。幅が6cmあれば、細長くても通れるということです。

正方形なら一辺8cm、円なら直径9cmで通れました。

「丸い穴がないから大丈夫」と考えず、板と板の間の細長いすき間も見てください。

ハクビシンが入りやすい場所

自治体が侵入経路として挙げている場所は、次のとおりです。

  • 軒下、屋根付近の継ぎ目
  • 増築部分の屋根付近
  • 換気口・通風口
  • 基礎の通風口
  • 縁の下(床下)
  • 朽ちた外壁の穴

増築した部分と元の建物の継ぎ目は、見落としやすい場所です。

冬場は暖かい床下にも入り込みます。床下の換気口もあわせて見ておきましょう。

屋根に上るルートも断つ

ハクビシンは高い所へ上るのが得意です。雨どいや柱、電柱を登り、電線の上を歩くこともあります。

2階の軒下でも侵入口になり得るのは、このためです。

  • 庭木の枝:屋根にかかる枝を切る
  • 雨どい・柱:こすれた跡や爪の傷がないか見る
  • 電線:自分では手を出さない

電線は電力会社の設備です。気になるときは、電力会社に相談してください。

ふさぐ材料は「押し広げられない金網」

すき間は、目が広がらない金網などで覆うよう勧められています。

自治体の案内に出てくるのは、鉄の網やスチール製のネットです。

正方形なら8cm、細長いすき間なら幅6cmでも通れます。網の目はそれより十分に細かいものを選んでください。

やわらかいネットや薄い板は、押し広げられるおそれがあるので避けたほうが無難です。

換気口は空気の通り道なので、板でふさがず金網で覆います。

高い所は自分でふさがない

2階の軒下や屋根の上は、転落のおそれがある場所です。

自治体の中にも、侵入口のふさぎ方は工務店などへ相談するよう案内しているところがあります。

場所ごとの手順と、自分でやってよい範囲の目安は、「屋根裏の動物はどこから入る?」の記事にまとめています。

捕まえてもいいの?法律の考え方

ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象で、捕獲には原則として許可が必要です。

許可が必要な場面で無許可で捕まえると、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象です。

住宅の敷地内の例外

ハクビシンは狩猟鳥獣(狩猟で捕ってよいと国が決めた鳥獣)のひとつです。

垣や柵で囲まれた住宅の敷地内なら、銃以外の方法で捕獲できる例外があります。

ただ千葉県は、この場合も狩猟期間などの決まりがかかるという説明です。許可なく捕獲できるのは狩猟期間中に限られる場合がある、とする市もあります。

自治体で扱いが分かれるので、捕まえる前に市区町村へ確認してください。

自治体が捕獲してくれる地域もある

条件を満たせば、区が専門業者に委託して捕獲する地域があります。

箱わなを貸し出す市もあります。山形市がその例です。

一方で、市では捕獲や駆除を行っていないという市もあります。

なお、ハクビシンは外来種とされますが、アライグマのような特定外来生物ではありません。

業者に頼んだほうがいいケース

ハクビシンならではの事情で、自分では片づけにくい場面があります。

  • 天井裏で子どもらしい鳴き声が続いている
  • ため糞が点検口から手の届かない奥にある
  • 屋根の上や2階の軒下に、こすれた跡や穴がある
  • 増築部分の継ぎ目など、侵入口の見当がつかない

ねぐらを何か所も持つので、入り口も1か所とは限りません。業者なら天井裏の中からも入り口を探せます。

こうした場合は、業者に調査を頼んだほうが早く片づくことが多いです。

見積もりでは、作業の範囲と再発時の保証を確かめておきましょう。対応地域は業者ごとに違います。

追い出したあとのため糞の後始末

ため糞の場所には、フンと尿がまとまって残っています。

手の届く範囲だけにとどめる

掃除は、点検口から手の届く範囲だけにしてください。奥のため糞は業者に任せます。

厚生労働省は、動物のフンや尿に直接触れない、吸い込まないよう注意をよびかけています。

片付けの手順

  1. マスクと使い捨て手袋をつける
  2. フンに霧吹きをかけて湿らせる
  3. ペーパータオルで包むように取り、ビニール袋に入れて口を縛る
  4. 手袋を外して袋に入れ、手をせっけんで洗う

乾いたまま掃くと、ほこりと一緒に吸い込むおそれがあります。湿らせてから取るのはそのためです。

侵入口をふさぐ前に消毒するよう勧める自治体もあります。

ダニにも注意

屋内に入られると、家ダニが発生すると注意している自治体もあります。

追い出したあとに体がかゆくなったら、ダニを疑ってみてください。

よくある質問

天井裏の音だけでハクビシンとわかりますか?

体重が3kgほどあるので、ネズミより重い足音になると考えられます。

ただ音だけで決めるのは難しいので、ため糞や天井のシミとあわせて判断してください。

音でハクビシンを追い出せますか?

大きな音で驚かす方法を挙げる自治体はあります。

ただし音だけで出ていくとは限りません。燻煙剤と侵入口ふさぎを軸にしてください。

ハクビシンが家の中(部屋)に出てきたら?

ハクビシンは基本的におとなしく、刺激しなければ攻撃してくることはまずないとされます。

近づいたり追い回したりせず、素手で捕まえようとしないでください。そのうえで市区町村の担当課に相談しましょう。

市役所に相談できますか?

できます。捕獲まで行う区市もあれば、相談や業者の紹介だけのところもあります。

まとめ

  • 天井裏で小さな鳴き声がしたら追い出さず、自治体か業者に相談する
  • 追い出したら、数cmのすき間も残さず金網でふさぐ
  • 捕まえる前に、許可の要否を市区町村に確認する

まずは昼間に家のまわりを歩き、換気口の網と軒下のすき間、屋根にかかる枝を見てください。

高い所に穴がありそうなときは、無理をせず業者に調査を頼むのが安全です。

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