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屋根裏の動物駆除は市役所に頼める?自治体でできること・できないこと

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屋根裏_駆除_自治体

天井裏の物音が続くと、まず市役所に相談しようと考える人もいるはずです。

ただ、ページを探しても「市では駆除していません」とだけ書かれていて、戸惑うことがあります。

この記事でわかることは次の3つです。

  • 市役所がしてくれることと、してくれないこと(実例つき)
  • 市役所に電話するときに伝えること・聞くこと
  • 市役所で対応してもらえなかったときの選択肢

屋根裏の動物を、市の職員が来て駆除してくれる例は少数でした。一方で、捕獲わなの貸し出しや、委託業者によるわなの設置をしている自治体はあります。

内容は自治体ごとに大きく違います。動物の種類でも変わるため、まずは住んでいる市区町村に確かめるのが近道です。

目次

市役所は屋根裏の動物を駆除してくれる?

「市が駆除する」例は少ない

2026年9月に、北海道から九州まで約20の市区の公式ページを確認しました。

屋根裏の動物は駆除しないと明記する自治体がありました。東京都東村山市、茨城県水戸市、山形県酒田市などです。

酒田市は、駆除や撤去は建物の所有者・管理者が行うものと案内しています。持ち家なら、原則は住んでいる人の側で対処する考え方です。

それでも相談する価値はある

駆除そのものはしなくても、次のような支援をしている自治体があります。

  • 捕獲わな(箱わな)の貸し出し
  • 委託業者によるわなの設置・回収
  • 捕獲した動物の引き取り
  • 捕獲許可の手続きの案内
  • 駆除業者や業界団体の紹介
  • 侵入口をふさぐ工事の費用の助成

どれを行っているかは自治体で違います。1つも行っていない自治体もありました。

市役所でできること・できないことの実例

ハクビシン・アライグマ・イタチへの対応

中型の動物では、アライグマとハクビシンを対象にした事業が多く見られました。イタチは別扱いの自治体があります。

自治体主な対応屋根裏への設置出典
北海道札幌市アライグマ用箱わなを委託業者が敷地内に設置記載なし札幌市
山形県酒田市駆除せず。小型箱わなを貸出(許可証の要否は時期で違う)記載なし酒田市
茨城県水戸市ハクビシンの駆除・捕獲はしない−水戸市
埼玉県川口市アライグマは市の負担でわなを設置することあり記載なし川口市
千葉県千葉市箱わなを委託業者が届け、回収する記載なし千葉市
千葉県船橋市無料でわなを貸出。設置・回収は委託業者×(庭のみ)船橋市
千葉県我孫子市駆除業者を紹介−我孫子市
東京都足立区委託業者がわなを設置。侵入口工事に助成○(建築物屋内可)足立区
東京都目黒区箱わなで捕獲・処分。区が費用を負担○(天井裏など)目黒区
東京都東村山市屋根裏の調査・駆除はしない。平地にわな設置×(平地のみ)東村山市
神奈川県相模原市対策しても被害が続けばハクビシンを市が捕獲。アライグマも捕獲記載なし相模原市
愛知県名古屋市条件つきで箱わな(市の呼び名は捕獲箱)を貸出。捕獲後は市が回収記載なし名古屋市
大阪府枚方市イタチは許可と箱わなの貸出のみ記載なし枚方市
奈良県奈良市アライグマ用の箱わなを貸出。農作物被害などが対象要確認奈良市
福岡県福岡市アライグマを無料で捕獲(敷地内)。家に住み着いた場合は民間業者を案内×(業者へ)福岡市

表は、各ページの記載を編集部で短くまとめたものです。条件や受付状況は変わることがあるため、利用前に必ず公式ページで確かめてください。

同じ「わなの貸し出し」でも中身が違う

わなを貸す自治体どうしでも、条件はかなり違いました。

比べる点自治体の例
設置する人札幌市・船橋市は委託業者。酒田市・枚方市(イタチ)は借りた人
期間足立区・枚方市は原則2週間。船橋市は最大8週間
申請できる人名古屋市は自宅の庭なら個人で申請可。道路沿いなどは近隣3世帯以上の同意が必要
事前の許可酒田市は狩猟期間(11/15〜2/15)以外は県知事の許可証を示して借りる
捕獲後名古屋市・奈良市は市が回収。枚方市のイタチは引き取りなし

名古屋市は、有害鳥獣捕獲の許可を取ることを貸し出しの前提にしています。

札幌市は、貸し出しは最長1か月・年2回までで、年間の受付数にも上限があるとしています。

屋根裏にわなを置けるとは限らない

東村山市は、わなの設置場所を「建造物を除く平地のみ」としています。船橋市も庭だけで、天井裏には置けません。

一方、足立区は設置場所に「建築物屋内」を含め、目黒区は天井裏などに箱わなを置くとしています。

屋根裏の被害で申し込めるかは、電話で具体的に聞いておくと確実です。

借りた人がやることも多い

見回りやエサの準備を利用者に求める例がありました。

  • 足立区:毎日の見回り、エサの管理、近所への周知
  • 目黒区:設置・回収時の立ち会い、毎日の見回りとエサの管理
  • 枚方市(アライグマ):回収まで水を与えるなどの管理

目黒区では、エサの付け替えは原則として利用者が行います。65歳以上の人や障害のある人だけの世帯は、業者が付け替える決まりです。

留守がちな家や、体力に自信がない人は、この負担も考えて選ぶ必要があります。

ネズミ・コウモリは対象外が多い

ネズミは「相談と助言」までが中心

ネズミを市の職員が駆除する自治体は見当たりませんでした。

自治体ネズミへの対応出典
東京都日野市駆除作業はしない。助成金もなし日野市
東京都大田区専門業者を無料で派遣し、侵入口について助言大田区
神奈川県横浜市駆除方法の説明、駆除機材の貸出、業者の案内横浜市
大阪府大阪市駆除も薬剤の配布もしない。区で相談を受ける大阪市

大田区の派遣は、駆除そのものではなく助言が目的です。

家ネズミ(ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミ)は、鳥獣保護管理法の対象外です。許可なく自分で捕獲できます。

コウモリは駆除しない自治体が目立つ

コウモリについても、市が捕獲・駆除すると書く自治体は見つかりませんでした。

自治体コウモリへの対応出典
宮城県仙台市駆除の記載なし。夜、コウモリが外へ出た間に出入口をふさぐ方法と業者相談を案内仙台市
茨城県つくばみらい市駆除・捕獲はしない。費用は自己負担つくばみらい市
神奈川県横浜市捕獲・駆除はしない。業界団体を一例に案内横浜市

コウモリは狩猟鳥獣ではなく、捕獲や殺傷には常に許可が要ります。傷つけずに追い出すことはできます。

相談窓口はどの課?

動物によって担当が分かれる

「市役所の何課に電話すればいいか」も、次のようにばらつきがありました。

動物担当課の例
ハクビシン・アライグマ環境政策課(東村山市・船橋市)、環境保全課(水戸市・目黒区)
ハクビシン・アライグマ(農政系)都市農業課(名古屋市)、農政課(奈良市)
ハクビシン・アライグマ(保健所系)足立保健所 生活衛生課 動物愛護係(足立区)
ネズミ生活衛生課(大田区)、区の保健福祉センター(大阪市)
コウモリ環境共生課(仙台市)、生活環境課(つくばみらい市)

同じ市でも、ネズミは保健所系、ハクビシンは環境系というように分かれることがあります。

わからないときは、代表電話で「屋根裏の動物の相談」と伝えてみてください。担当課につないでもらえることが多いです。

捕獲の許可は都道府県のこともある

ハクビシンやアライグマなどを自分で捕まえるには、原則として許可が必要です。自治体に確認してから動いてください。

許可を出す窓口は、市ではなく都道府県の出先機関のこともあります。我孫子市は、千葉県東葛飾地域振興事務所を案内先に挙げています。

仙台市の場合、コウモリの捕獲許可の案内先は宮城県仙台地方振興事務所です。

千葉市のページにも、自分で捕獲する場合は千葉県の捕獲許可が必要との記載があります。

市役所に電話する前のチェックリスト

伝えること

電話の前に、次のことをメモしておくと話が早く進みます。

  • 住所と、持ち家か賃貸か
  • 音がする場所(2階の天井、押し入れの上など)
  • 音がする時間帯(夜10時ごろ、明け方など)
  • いつごろから続いているか
  • フンや天井のシミがあるか、あればその場所
  • 動物の見当(姿を見た、フンの形がこうだった)

動物の見当がつかなくても、音とフンの様子を伝えれば相談はできます。

聞くこと

次の質問を順に聞くと、使える制度があるかどうかがわかります。

  1. この動物の相談は、何課が担当ですか
  2. 市で捕獲やわなの設置をしていますか。対象の動物は何ですか
  3. わなは屋根裏にも置けますか。庭だけですか
  4. 費用はかかりますか。エサ代などの自己負担はありますか
  5. 期間はどのくらいで、予約は混んでいますか
  6. 見回りや立ち会いなど、こちらでやることは何ですか
  7. 捕獲の許可は、誰がどこで取りますか
  8. 捕まったあと、動物は引き取ってもらえますか
  9. 業者や相談先を紹介してもらえますか
  10. 侵入口をふさぐ工事などに、補助金はありますか

補助金は、契約や工事の前に申請が要る場合があります。足立区の助成も「工事契約前」の申請が条件です。

業者と契約する前に、10番だけは必ず聞いておくと損をしにくいはずです。

市役所で対応してもらえなかったときの選択肢

業者に頼む

市が駆除しない場合、多くの自治体は業者への相談を案内しています。

相談先として、各地のペストコントロール協会を挙げる自治体がありました。害虫・害獣駆除業者の業界団体です。

  • 日野市:東京都ペストコントロール協会で駆除業者の紹介を受けるよう案内
  • 相模原市・横浜市:神奈川県ペストコントロール協会を案内
  • 仙台市:宮城県ペストコントロール協会のホームページを案内

仙台市は、複数の業者に相談し、費用と内容を確かめてから頼むよう書いています。

業者なら、追い出しから侵入口の封鎖、フンの清掃と消毒まで一度に頼めます。市のわなでは、この部分は対象外のことがほとんどです。

業者の選び方や、見積もりで確かめる点は別の記事にまとめています。

自分で対処する

動物によっては、自分でできる範囲があります。

動物自分でできること
家ネズミ許可なく捕獲できる。粘着シートや捕獲かごなど
コウモリ傷つけない追い出しと、出たあとの封鎖
ハクビシン・アライグマ・イタチ追い出しと封鎖が中心

アライグマは特定外来生物ですが、誰でも捕まえてよいわけではありません。

鳥獣保護管理法に違反して捕獲すると、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象になります。

屋根の近くなど高い場所のすき間は、無理をしないでください。つくばみらい市も、高所は危険なので業者への依頼も考えるよう書いています。

賃貸なら先に大家・管理会社へ

賃貸住宅なら、市役所や業者より先に、大家さんか管理会社に連絡します。

建物の修繕が関わるため、貸主側で対応することもあります。

市役所の制度を使うときの注意点

捕まえても侵入口はふさがれない

市のわなで1匹捕まえても、入り口が開いたままなら別の動物が入ってきます。

足立区は、侵入口をふさぐ工事費を上限10万円まで助成しています(消費税分を除く)。主な条件は次のとおりです。

  • 区の捕獲事業で侵入口が確認されている
  • 捕獲事業の利用から6か月以内に申請する
  • 申請は年度内1回まで
  • 工事は日本ペストコントロール協会の会員が行う

こうした助成がない地域では、封鎖は自費です。業者に頼むか、自分で行います。

フンの清掃・消毒も基本は自分で

東村山市は、侵入口の修繕や消毒は自己負担としています。

目黒区は、希望すれば箱わなの回収時にフン尿を清掃・消毒すると案内しています。範囲は、わなを置いた場所の周り1メートルほどを1か所だけです。

フンに触れるときは、手袋とマスクをつけます。ネズミはレプトスピラ症やサルモネラ症などを運ぶとされています。

急ぎの対応は難しいことがある

市の窓口は、多くが平日の日中の受付です。千葉市は、予約が混むとわなが空くまで待つことがあると案内しています。

音で眠れない、天井のシミが広がっているなど急ぐ事情もあるはずです。その場合は、市への相談と同時に、業者にも見積もりを頼むと早く進みます。

よくある質問

屋根裏の動物駆除は、市役所に頼めば無料ですか?

市が費用を負担する自治体はあります。目黒区や足立区のように、屋内にも置けるわなの設置が無料の例です。

ただしエサ代や侵入口の修繕は、自己負担のことが多くあります。駆除の全部が無料になる例は見つかりませんでした。

保健所に相談してもいいですか?

ネズミの相談は、保健所や生活衛生課が受けている自治体があります。大田区や横浜市、大阪市がその例です。

ハクビシンなどは環境系の課が担当のことが多いため、代表電話で振り分けてもらうのが確実です。

市のわなで、ハクビシン以外が捕まったらどうなりますか?

千葉市は、猫などが捕まったときはすぐに放すよう書いています。枚方市のアライグマ用のわなでも、ほかの動物は借りた人が放す決まりです。

市役所の紹介する業者なら安心ですか?

我孫子市のように業者を紹介する自治体はあります。一方、酒田市のページには「市から斡旋している業者はありません」とあります。

紹介を受けた場合でも、料金や作業内容は自分で確かめてください。できれば複数の見積もりを取って比べると安心です。

まとめ

  • 屋根裏の動物を市の職員が駆除してくれる例は少なく、わなの貸し出しや業者の紹介が中心
  • 対象はアライグマ・ハクビシンが多く、ネズミ・コウモリは相談や助言までの自治体が目立つ
  • わなの置き場所や期間、補助金の条件は自治体で違う

まずは市区町村の代表電話にかけ、チェックリストの10項目を聞いてみてください。市の制度で足りない部分は、2〜3社の見積もりを比べて業者に任せると、封鎖と清掃まで一度に片づきます。

参考にした情報

鳥獣保護管理法・外来種など

自治体の公式ページ(2026年9月30日確認)

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