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屋根裏・天井裏のイタチ駆除:追い出し方と侵入口のふさぎ方

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イタチ_駆除の方法

夜中、天井裏を小さな何かがすばしこく走り回る。

押し入れの天井のあたりから、鼻をつくようなにおいもしてきた。

この記事でわかること

  • 天井裏にいるのがイタチかどうかの手がかり
  • 追い出しから侵入口をふさぐまでの手順
  • 捕獲の許可と、においやフンの後始末

屋根裏のイタチは、においや煙で追い出し、出ていったのを確かめてからふさぎます。

ハクビシンとの大きな違いは、3cmほどのすき間から入れること。ふさぐ場所の数が多くなります。

捕まえるのは原則として許可が必要です。自分でできるのは、傷つけずに追い出すところまでと考えてください。

屋根裏の動物に共通する追い出しの考え方は、「屋根裏の動物を追い出す方法」で扱っています。この記事では、イタチならではの点にしぼります。

目次

天井裏にいるのはイタチ?3つのサインを確かめる

追い出し方も法律の扱いも、動物ごとに別。まずは、イタチらしい手がかりがあるかを見てください。

強いにおいと、1か所にたまったフン

イタチには、フンを1か所にまとめてする習性があります。

家に入られると、たまったフンや尿の悪臭が出るとのこと。寄生虫など衛生面の心配もあります。

自治体にも「天井裏で子育てをしてふんや尿の臭いがひどい」という相談が寄せられています。

天井の一部から強いにおいがするなら、真上にフンや尿がたまっているのかもしれません。

軽く、すばしこい足音

イタチは胴の長さ30cm前後で、胴長・短足の体つきです。

非常にすばしこく動き回り、天井裏では夜中に走り回って騒音を出すことがあります。

体重は重いオスでも1kgに届きません。ドスドスという重さより、軽く素早い音が目安です。

夜に動くが、昼の音もあり得る

主に夜行性で、昼間に活動することもあるとされます。

都市部では昼夜ともに活動する、という自治体の案内もあります。昼の物音だけで「イタチではない」とは言えません。

ハクビシンとの違い

天井裏の動物で、イタチとよく迷うのがハクビシンです。

比べる点イタチハクビシン
体重1kg未満3kgほど
通れるすき間3cmほど8cmほど
足音軽く素早い重めの足音

数値は、国の研究機関や自治体の資料をもとにしています。

フンはどちらもまとめてするため、フンだけで決めるのは難しいもの。大きさや足音とあわせて判断してください。

屋根裏に入るイタチは2種類

家に入り込むイタチには、ニホンイタチとチョウセンイタチの2種類がいます。

どちらかによって、法律の扱いが少し変わります。

種類体の大きさ(オス)主にいる場所
ニホンイタチ胴27〜37cm、300〜700g全国。大阪府では山地や山里に多い
チョウセンイタチ胴28〜39cm、650〜820g福井・岐阜・愛知より西の西日本

大阪府によると、町で見かけるイタチはチョウセンイタチが多いそうです。

オスとメスで大きさがかなり違う

ニホンイタチのメスは胴16〜25cm、体重140〜300gほど。

国土交通省は、国内のほ乳類で性別による体格差が最も大きいとしています。

見た目で種類を見分けるのは難しい

国立環境研究所は、目のまわりの毛の色や尾の長さの割合で見分けられるとしています。

ただ、天井裏を走り回る姿を見て判断するのは、現実にはできません。

捕まえる前に:イタチと法律

イタチは、鳥獣保護管理法という法律で守られている野生動物です。

原則として許可が必要

許可なく野生の鳥獣を捕まえると、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象です。

多くの自治体も、イタチの捕獲には許可が必要と案内しています。

オスは狩猟鳥獣。でも「許可が必要」と考える

環境省の狩猟鳥獣(狩猟で捕ってよいと国が決めた鳥獣)の一覧では、イタチは「オス」だけ。

チョウセンイタチ(一覧では「シベリアイタチ」)は、オスもメスも狩猟鳥獣です。ただし長崎県対馬市の個体群は除かれます。

狩猟鳥獣には、柵などで囲まれた住宅の敷地内なら、銃以外の方法で許可なく捕れる例外があります。

ただ、ニホンイタチのメスはこの例外の対象外。天井裏の1匹がどれにあたるか、見分けるのは困難です。

そのため屋根裏ナビでは、イタチは「捕まえるには許可が必要」と考えるようおすすめしています。

例外の扱いは自治体によって説明が分かれます。捕まえる前に、住んでいる市区町村へ確認してください。

自治体が捕獲器を貸してくれることも

許可とあわせて、イタチの捕獲器を貸し出す自治体もあります。

東大阪市では、貸出期間は原則2週間です。

捕まえたあとも自分で対応が必要です。許可を得て捕まえたイタチは放す(放獣)、と案内する自治体もあります。

捕獲の許可の取り方やわなの扱いは、「イタチ駆除の方法」でくわしく扱っています。

追い出す前に:子育ての時期を確かめる

天井裏で子育て中に親だけ追い出すと、子どもが取り残されてしまいます。

春から夏は子育ての季節

公的な資料にある繁殖の時期は、次のとおりです。

種類書かれている時期
ニホンイタチ3〜5月に交尾し、約1か月後に1〜10頭を出産
チョウセンイタチ4〜5月に交尾、6〜8月に育児。メスだけで育てる
自治体の案内(種類は区別なし)繁殖期は4月ごろから8月ごろ、年1回5〜6頭

おおむね春から夏にかけてが、出産と子育ての時期です。

断熱材で巣を作ることも

イタチはグラスウールの断熱材をほぐして巣を作り、子育てすることがあります。

子育て中らしい物音や鳴き声があるときは、無理に追い出さないでください。まずは自治体か業者に相談を。

ステップ1:においと煙で追い出す

子育て中でないと判断できたら、追い出しに入ります。

イタチは嗅覚が優れているので、においで追い出す方法が有効だとする自治体もあります。

においの強いものを置く

自治体が挙げているのは、次のようなものです。

  • 木酢液・竹酢液
  • 塩素系の漂白剤
  • クレゾールせっけん液
  • 動物用の忌避剤

使い方は、布や新聞紙にしみ込ませて置く方法が多く紹介されています。

固くしぼってお皿に乗せる置き方を案内する自治体もあります。

置く場所は、天井裏や床下の、イタチがいそうなところ。点検口から腕を伸ばして置ける範囲にとどめ、天井裏には上がらないでください。

漂白剤を使うときの注意

塩素系の漂白剤は、酸性の洗剤などと混ざると有毒なガスが出ます。容器の「まぜるな危険」の表示を必ず確認してください。

お酢を挙げる自治体もあります。お酢は酸性なので、漂白剤と一緒に使うと有毒なガスが出ます。

同じ天井裏では、どちらか一方だけにしてください。

においは部屋に下りてくることもあります。寝室の真上に置くときは、量を控えめに。

燻煙剤(煙が出る殺虫剤)を焚く

ダニやゴキブリ用の燻煙剤で、煙を嫌うイタチが出ていく、と案内する自治体があります。

ただし一般的な殺虫用の燻煙剤は、メーカーが天井裏での使用を認めていません。天井裏で使えると表示された製品を選び、使用上の注意を守ってください。

火を使わない水溶性のタイプを勧める自治体もあります。

天井裏は燃えやすいものが多い場所。火を使うタイプは避けるのが無難です。

燻煙剤の選び方や置き方の手順は、「害獣にバルサン(燻煙剤)は効く?」でくわしく扱っています。

点滅する光を置く

点滅するランプやLEDなどを置く方法を挙げる自治体もあります。

光だけで出ていくとは限りません。においや煙と一緒に使う補助と考えてください。

忌避剤を選ぶときに見ること

市販の忌避剤を買うなら、次の点を確かめておくと選びやすくなります。

  • 対象の動物に「イタチ」が書かれているか
  • 天井裏の奥まで届く形か(スプレーより置き型や煙のタイプ)
  • 使える場所に「天井裏」「屋根裏」とあるか
  • 効き目の続く期間

ステップ2:いなくなったのを確かめる

追い出したつもりでも、中に残っていればふさいだ瞬間に閉じ込めてしまいます。

1週間ほどは対策を続ける

1週間程度は対策グッズを使い続けるよう、案内している自治体もあります。

においは時間とともに弱まります。その間に戻ってこないよう、置いたものは乾いたら取りかえてください。

足音とフンで確かめる

  1. 夜から明け方まで、数晩続けて足音がしないか聞く
  2. フンのたまり場に、新しいフンが増えていないか見る

どちらも止まっていれば、出ていった目安になります。これは編集部の考える目安です。

ステップ3:3cmのすき間までふさぐ

出ていったのを確かめたら、すぐにふさぎます。

3cmは「500円玉より少し大きい」穴

多くの自治体が、イタチは3cm足らずのすき間を通り抜けると案内しています。

たとえるなら、500円玉より少し大きい程度の穴です。

「頭が入ればどこでも侵入できる」という書き方も見られます。ハクビシン用の網では目が粗すぎることもあります。

イタチが入りやすい場所

自治体が挙げている場所は、次のとおりです。

  • エアコンの配管まわり
  • 屋根と壁の間のすき間
  • 雨どいの排出口

床下や石垣のすき間に住みつくこともある、という案内もあります。

イタチは垂直な壁も登れます。1階だからと油断はできません。

雨どいは、中を登って屋根裏へ入ることがあるそうです。排出口に金網でふたをするよう案内している自治体もあります。

ふさぐ材料

自治体が挙げている材料は、金属のものがほとんどです。

  • 金属製のネット、金網
  • 金属たわし
  • 餅焼き網(金網の代わりとして)

網の目は、3cm未満の細かいものを用意するよう案内されています。

換気口は空気の通り道です。板でふさがず、細かい金網で覆ってください。

場所ごとの手順や自分でやってよい範囲は、「屋根裏の動物はどこから入る?」で扱っています。

高い所は自分でやらない

屋根と壁のすき間など、2階より上の作業は転落のおそれがあります。

3cmの穴は外から見つけにくく、数も多くなりがち。高い所は業者や工務店に任せたほうが安全です。

においとフンの後始末

イタチが出ていっても、天井裏にはフンと尿のにおいが残ります。

イタチの「最後っ屁」

イタチは危険を感じると、肛門の近くの臭腺から悪臭のある液を出します。

追い詰めると、このにおいが天井裏に広がるおそれがあります。素手で近づいたり、追い回したりしないでください。

フンを片付けるときの身支度

厚生労働省は、動物のフンや尿に直接触れない、吸い込まないよう注意を呼びかけています。

マスクと手袋、汚れてもよい長袖を身につけてから作業を。乾いたフンは掃かず、袋に入れて取ります。

取ったあとは、市販の消毒剤でふいておくと安心です。

断熱材にしみたにおいは取れにくい

尿がしみ込んだ断熱材は、表面をふくだけではにおいが残りがちです。

交換が必要かどうかは自分では判断しにくいもの。においが強いときは業者に見てもらうのが早道です。

天井裏で死骸が見つかったときは、素手で触らず、処理の手順を確かめてから動いてください。

業者に頼んだほうがいいケース

次に当てはまるなら、自分で続けるより業者の調査を頼むほうが早く片づくことが多いです。

  • 1週間ほど対策を続けても、足音が止まらない
  • 3cmほどの穴が多く、どこから入っているかわからない
  • 侵入口が屋根と壁の間など、高い所にある
  • 子どもの鳴き声がする
  • においが強く、断熱材の交換も必要そう

市では業者を紹介できないとする自治体でも、地域のペストコントロール協会を案内していることがあります。

協会は、駆除業者が登録している団体です。

見積もりでは、作業の範囲と再発したときの保証を確かめておくと安心です。対応地域は業者ごとに違います。

費用の目安は、「屋根裏の動物駆除はいくら?」で扱っています。

よくある質問

天井のイタチは市役所が駆除してくれますか?

市役所が天井裏から追い出してくれることは、あまりないようです。

捕獲の許可と捕獲器の貸し出しで対応する自治体はあります。まずは市区町村の環境担当の窓口に電話で確かめてください。

バルサンで天井裏のイタチは出ていきますか?

ダニやゴキブリ用の燻煙剤で、煙を嫌うイタチが出ていく、という自治体の案内はあります。

ただし一般的な殺虫用の燻煙剤は、メーカーが天井裏での使用を認めていません。普通のバルサンではなく、天井裏で使えると表示された製品を選んでください。

使用上の注意を守っても、確実に出ていくとは限りません。においの対策と、侵入口をふさぐところまでをセットで考えてください。

イタチは昼間も天井裏にいますか?

主に夜行性ですが、昼に動くこともあります。

都市部では昼夜ともに活動する、という自治体の案内もあります。昼の物音も、イタチの可能性があると考えてください。

賃貸住宅でイタチが出たら?

侵入口をふさぐのは、建物に手を加える作業です。自分で手を出す前に、大家さんか管理会社に連絡してください。

まとめ

  • イタチは3cmほどのすき間から入る。ハクビシンより細かい金網でふさぐ
  • 捕まえるなら許可が必要と考え、市区町村に相談する
  • 春から夏は子育ての時期。子どもの声がするなら追い出しを急がない

まずは昼間に家のまわりを歩き、エアコンの配管まわりと雨どいの排出口を見てください。500円玉が入りそうな穴がないかが目安です。

高い所の穴や、においが強いときは、無理をせず業者の調査を使うのが安全です。

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